■北海道でこれから管釣りを始めたい方に ①必要な道具(タックル)編
管理釣り場(いわゆる管釣り・エリアトラウト)未経験もしくは初心者の方向けの情報です。
長くなりそうなので分けて書きます。
①必要な道具(タックル)編
②ルール・マナー編
③エリア(釣り場)別攻略編
の内、今回は①必要な道具(タックル)編です。
※①と②は北海道の管釣り以外でも概ね共通なので、北海道以外の管釣りビギナーの方にも参考になるかと思います。
それでは早速、必要な道具(タックル)の紹介です。
重要度(必要性)が高い順に紹介していきます。
【重要度100%(絶対必要)】
・ロッド
・リール
・ライン
・スナップ
・ルアー
【重要度90%(ほぼ必須)】
・ルアーケース
・フックリリーサー(フォーセップ)
・プライヤー
【重要度80%(実質必須だけど最初はなくてもOK】
・偏光サングラス
・替えフック
・ランディングネット
【重要度60%(あったら便利)】
・バッカン
・ロッドスタンド
【重要度50%(管釣りにハマったら必須)】
・カウンター
大体これくらいでしょうか。
なお、北海道では管釣りは他の釣り(海・川・湖など)に比べてまだまだマイナーなため、釣具店の品揃えがやや心もとないため、必要に応じてネット通販などを利用しましょう。
(corsoは最近ちょっと力を入れているようですね)
改めて重要度順に必要な道具を紹介していきます。
【重要度100%(絶対必要)】
・ロッド
最初は6ftくらいのULロッド(管釣り用)ならなんでも良いです。
なんなら管釣り用じゃなくてもネイティブ用のロッドでもいいです。
ソルト用の10ftもあるようなロッドはやめておきましょう。
鱒レンジャーや良く分からないメーカーの3,000円くらいのロッドもやめておきましょう。
比較的無難なのはダイワかシマノの1万円前後の入門用ロッドです。
トラウトX AT 60UL・Nあたりが実売1万円を切っており、お勧めです。
・リール
こちらも、最初はダイワかシマノの2000番くらいのリールならなんでも良いです。
個人的には21ナスキーが実売1万円を切っており、必要十分な性能を備えているのでお勧めです。
・ライン
ラインは日進月歩で進化しているので、あくまでも現時点(2024年)でのチョイスですが、管釣り入門用として最初に買うラインとしてお勧めするのはユニチカのSHIN-SAYA一択です。
理由は…
【1】劣化しにくいのでメンテナンスフリー(リールに巻きっぱなしでOK)
【2】リーダーを使用する必要がないので、色々楽
【3】比較的感度が良い
【4】しなやかでライントラブルが少ない
【5】号数(太さ)のバリエーションが豊富
という感じです。
よく管釣り初心者向けの記事でナイロンラインが勧められているのを目にしますが、個人的にはあまりお勧めしません。ナイロンは水に濡れることで劣化するため定期的な巻き直しが必要ですし、感度が悪いため手元に伝わる情報が他のラインと比べて圧倒的に少ないです。
SHIN-SAYAはエステルとナイロンのハイブリッドラインのため、ナイロンよりも感度が良く、エステルよりもしなやかで扱いやすいという特性があります。
北海道のエリアでいうと、テンパウンドさんとビッグファイト松本さんはレギュレーションで「ラインは4lb以上」となっているので、とりあえず1号(4lb)もしくは1.2号(5lb)を巻いておけば良いでしょう。
※ただし、ビッグファイト松本さんで大物狙いをするのであれば2号(8lb)くらいあった方が安心です。
SHIN-SAYAでエリアの釣りに慣れ、ライントラブルやラインブレイクを起こさず釣りができるようになってきたら、エステルやフロロなど尖った(特定の釣りに特化した)ラインに挑戦するのが良いかと思います。
・スナップ
スナップなんて壊れなきゃ何でもいいでしょ、と軽視されがちですが、管釣り用の小さくて軽いルアーの場合、実は結構影響が大きいです。ルアーの動きに影響があるということは、釣果に直接影響するということでもあります。個人的なお勧めはティモンのe-snapです。サイズはS~SSSまでありますが、自分はSSS(マイクロスプーン用)とSS(通常スプーン、クランク)をメインで使用しています。
・ルアー
ここまで紹介してきたタックル構成であれば、ひとまず管釣りの土俵には立てます。ここから先はルアーパワーとアングラーの腕(経験)次第です。
管釣りは正直言うと、釣果に影響を与える要素としてルアーパワーの占める割合がかなり大きいです。
要するに釣れるルアーをどれだけ持っているかが、釣果を大きく左右します。
そして、いつどこで投げてもコンスタント釣れるというような所謂鉄板ルアーみたいなものはありません。(勿論、ある程度汎用性が高いルアーというのはありますが)
じゃあどうすればいいのよ?という声が聞こえてきそうですが、最短距離で正解にアプローチしたければ、「その日そのエリアで一番釣れている人に使用ルアーを聞く」のが最も手っ取り早いです。あるいは、SNS・ブログ・youtubeなどで、そのエリアで有効なルアーを調べるという手もあります。
しかしながら、昨日同じ場所で爆釣したルアーが翌日には無反応なんていうことがよくあるのが釣りというものです。そのため、ルアーはある程度手広く揃えておく必要があります。
逆に言うと、手持ちのルアーが不十分だと「詰む」(=全く釣れない)ということが普通にあります。
前置きが長くなりましたが、管釣り初心者が揃えるべきルアーを列挙してみます。
【1】1g~1.5g程度のスプーン
管釣り初心者の方で、渓流用やレイク用のデカくて重いスプーンを対岸近くまで遠投して、派手な着水音と共に早巻きしている人をたまに見ますが、管釣りではあまり釣れないのでお勧めしません。というか、重いスプーンしか持っていないと容易に詰みます。管釣りの魚は基本的にスレきっているので、軽いスプーンをゆっくり巻くのが基本です。(放流直後は例外です)
スプーンと一口に言っても、波動の強さやシルエットの大小など多種多様なので、お勧めを挙げるのはなかなか難しいのですが、個人的によく使うのはニュードロワーのハントグランデ、バンナ、ゴッドハンズのミッドラビン、アルフレッドのスプーン各種、ロデオクラフトのブラインドフランカー、アイスフェイク、スイッチバックスプーンあたりでしょうか。
【2】ボトム系ルアー
個人的にスプーンの次くらいに使用頻度が高いのがボトム系ルアーです。ボトムも語りだすときりがないのですが、メジャーなところで言うとDSベビーバイブ、タップダンサー、ベルオーガ、ボトムスプーン各種(ボトムサタン、Tグラベル等)、メタルバイブ系(2win、B-spark、スタッカーvib、シャドウアタッカーjr等)あたりを持っておくと安心です。
【3】クランク
自分的には意外と使用頻度は少ないのですが、クランク系でしか釣れない魚・状況が存在することも事実なので、ある程度は揃えておきたいところです。ちょっと変則的なクランクですがロデオクラフトのUSSAは小粒で遠投が効き、表層からボトムまで全層を探れるので汎用性が高く、複数色持っておいて損はないルアーです。
あとは所謂ニョロ系クランク(なぶクラ、ペピーノ、さかさにょろ等)も渋いときに頼りになるため、切り札的にいくつか持っておきたいルアーですね。
【4】トップ系ルアー
デカミッツDRY、パペットサーフェスあたりが有名どころですが、有効なタイミングはそこまで多くない印象です。スプラッシュトップなんかはペレットタイム用に1つ持っておくと心強いですね。あとは夏のセミパターン専用ですが、セミルアーも持っていると楽しいです。
【5】トルネード系ルアー
セニョールトルネードが有名ですが、巻き直しが面倒なので海鱒トルネードなどの後発品がお勧めです。とりあえず一匹は釣りたい時用に。
【重要度90%(ほぼ必須)】
・ルアーケース
スプーン用のケースにはドリームマスターエリア(両面ともスプーン用のもの)がお勧めです。所謂ワレットタイプよりも使いやすく、かさばらないのでバッカンに数セット入れてもルアーチェンジが苦になりません。プラグ用はある程度深さのあるケースの方が使い勝手が良いです。(浅いとフルサイズクランクなどが入らなかったり、収納できる数が極端に少なくなってしまうため。
・フックリリーサー、フックリムーバー、フォーセップ
自分はリリーサーとフックリムーバーどちらも持ち歩き、魚の大きさと針のかかり方で使い分けています。ルアーがのまれてしまい魚の喉にフックが掛かっている場合は、リリーサーでは外せないので、フォーセップタイプやフックリムーバータイプも必ず一つ持っておきましょう。
・プライヤー
エリアトラウトは自宅や釣り場でフック交換をする頻度が非常に高い釣りです。プライヤーの使い勝手は釣果に直結すると言っても過言ではありません。(使いにくいプライヤーだとどうしてもフック交換が面倒で頻度が下がってしまうため)
個人的なお勧めはKOMAYAのリングプライヤーです。管釣り用の極小スプリットリングもしっかり掴んでフック交換の効率が劇的に上がります。
【重要度80%(実質必須だけど最初はなくてもOK】
・偏光サングラス
管釣りは(風が吹いていなければ)基本的に波がないので、偏光サングラスの重要性が高い釣りです。魚の反応を見ながらサイトで釣る(掛ける)事も多く、水中が見えるのと見えないのとでは情報量に雲泥の差が出ます。
・替えフック
最初は「フッキングが悪くなってきたな」と感じたら、あるいは大物とのファイトでフックが伸ばされて(開いて)しまったら交換という感じで良いと思います。目安としては、同じルアーで10匹程度釣ったらフックは交換した方が良いでしょう。基本的には純正フックと同じサイズのものを用意します。番手でいうと#6、#8、#10があればほぼ大丈夫です。
また、ボトム系ルアーはフックによって掛かりやすさが如実に変わってくるので、最初から交換してしまうケースもあります。ボトム用フックはマンティスフックがお勧めです。
※管釣りはバーブレスのシングルフックが基本です。ほとんどの釣り場でバーブ(かえし付き)フック、ダブル・トリプルフックは禁止されています。
・ランディングネット
多くの釣り場でレンタル可能となっているため、最初はなくても良いですが、毎回違うネットを使用しているとランディングの感覚がなかなか身につかないと思いますので、長く続ける予定であれば購入しておきましょう。自分が使用しているのはスミスのラバーネット0715(実売5千円くらい)です。
魚を傷つけないために、必ずラバーネットを選びましょう。ラバーコーティングネットだと釣り場によっては使用が禁止されている場合もありますので注意が必要です。(ネットの網が細いものはラバー素材に見えても大体ラバーコーティングです。)
【重要度60%(あったら便利)】
・バッカン
複数のルアーケースや替えフック、スナップなどの小物ケース、飲み物、昼食など、釣り場に持ち込むものは意外と多く、それほどランガンする釣りでもないため、大きめのバッカンを用意してそれに全部入れてしまうのが便利です。
自分は現在、メイホウのVS-7090-Nを使用しています。これだとドリームマスターエリア4個、プラグ用ケース数個、小さいペットボトル、昼食、その他小物類を収納することが可能です。別売りオプションでロッドスタンドも4つまで付けられるので、このボックス一つで持ち物はほぼ完結します。
・ロッドスタンド
上記のメイホウVSはハードタイプのケースでロッドスタンドも付けられるため、ロッドスタンドは(ロッド4本までなら)不要なのですが、ロッドを更に増やしたい、バッカン本体を少しでも軽くしたいという場合にはセミハードタイプのバッカン+ロッドスタンドというスタイルもアリです。(というか中級者以上になると、このスタイルが主流です)
【重要度50%(管釣りにハマったら必須)】
・カウンター
何匹釣ったか正確に把握するためにはカウンターが必須です。釣った数を全く気にしないのであれば必要ありませんが、上達するためには数を釣ることがどうしても必要になってくるため、釣行毎の匹数を把握することはとても重要です。カチカチ押すタイプのアナログカウンターが主流ですが、これだと1種類のカウントしかできないため、自分は5種類までカウント可能なデジタルタイプを使用しています。例えば、キャッチ数とバラシ数をそれぞれカウントしたり、ルアーの種類別にキャッチ数をカウントするということも可能です。
「①必要な道具(タックル)編」は以上です。
タックルやルアーは流行り廃りがあるものなので、随時情報をアップデートしたいと思います。
次回は「②ルール・マナー編」を予定しています。
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